会長挨拶


宍戸雅宏(千葉大学大学院園芸学研究院)

2021年6月より日本土壌微生物学会の会長を仰せつかっております宍戸雅宏と申します。微生物が土壌中に生息し、土壌を媒介として活動するという共通した認識に基づいて、その研究をより発展させる目的で1954年に土壌微生物学者と植物病理学者とが集い、土壌微生物談話会が発足しました。その後、本談話会は土壌微生物研究会と改称し、更に1998年には日本土壌微生物学会に発展しました。したがって、本会は70年近くの歴史を持つ伝統ある学会です。この間、当初68名で始まった会員数も約400名となり、学会誌「土と微生物」も75巻に至っています。本学会の活動によって得られた業績は、農学のみならず微生物学や生態学、植物学など幅広い分野に及び、農林業や環境保全に貢献してきました。これまで、本学会の発展に寄与されてきた諸先生方および学会員の皆様に、この場を借りて深く感謝する次第です。一方、有機農産物や環境保全型農業、微生物による環境修復など、現代社会において土壌微生物学に求められる知識は益々増大しています。今後も社会のニーズに応えるために、学会役員の諸氏と共に本学会のあるべき姿を模索しつつ、更なる発展のために努力して行きたいと考えております。引き続き、皆様からのご支援を賜れれば幸いです。

令和3年6月 宍戸雅宏
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